「いらっしゃ「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

よし逃げよう!夢とか知らん関係ないぞ!

「ちょっちょっと待ってよ!」

逃げようとした瞬間に腕を掴まれ、前につんのめってしまう。

「ぅわっ!」

そして次に、両肩を掴まれ無理矢理180度方向転換させられる。

「逃げないでよ!」

目の前には、お化けなんかではなく年が近そうな男の子だった。

ちょっと長めの黒髪

私より少しだけ高い身長

童顔気味のあどけない顔

か、可愛い...

「俺は水元優。よろしくねっ瑠海ちゃん」

えっ?

「なんで自分の名前...知って...?」

「矢原瑠海ちゃんでしょ?ここではちょっとした有名人だからね」

「なんで自分が?」

「そりゃぁ...君はおとぎ話で歌姫として登場する人だから?」