「悠太、やめとけ。」
総悟の一言で私は現実に戻る。
「でも伊織先輩なら絶対良いお嫁さんになりますよ!」
「お前はこいつの部屋を見たことがないからそんなことが言えるんだ。」
なにやらクールな表情で呆れ気味に言う総悟。
そんなに酷い部屋なんだー。気になる。見てみたいかも。
「どんな部屋なんですか?」
悠太くんが食い気味に総悟に問う。私も気になる!
「壁はポスターだらけ、フィギュアにストラップに置物。クッションにぬいぐるみ、布団のシーツに枕カバー。みんなアニメのグッツだ。」
「ま・・・マジすか?」
「マジだ。こいつの顔見てみろよ。」
「総悟総悟!それ誰の部屋?行ってみたい!」
私がそう言うと、総悟はため息をついて、
「あと1時間もすりゃ帰れるぞ。」と言った。
帰る?ポスター?フィギュア?ストラップ?・・etc・・・・
「私の部屋をばらすなあああああああああああ!!」
さすがの悠太くんも少し動揺を隠せないようでした。
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