ミ「犯人は、誰も知らないの?」

俺はそう、軽く聞いた。

しかし、姉は急に真剣な顔になった。

ア「うん。でも、あたし実は知ってるの。何年か前に現場を目撃して。」

ミ「本当に⁉誰?バラさないから!」

俺は興味本意で聞いた。
事件の犯人を知ってるなんて、なんだかかっこいい。

ミ「本当に知りたいの?下手したら そいつの暗殺リストに乗っちゃうかもなんだよ?」

姉はますます真面目な顔になった。

なぜ姉がこんなに真剣なのか、
その時は分からなかった。