紅に染まる森


執「無い…無い!無い!無い‼」

どこを探しても解毒剤が見つからない。

このままでは
少年は毒にやられてしまう。

あちこちの引き出しを開けて探していると、背後から声が聞こえた。

「あのぅ…探しているのはこれですか?」

振り向くと、そこには年下の少女が立っていた。

手には、解毒剤の瓶が握られている。