出口と間違え、食堂に入った時だ。

目の前の長テーブルの向こうを、
おじいさんがすぅっと通ったのだ。

ただのおじいさんでは無い。

着ているタキシードは汚れて破れ、
顔は青冷めて痩せこけている。

しかも、歩く足が動いていない。

ミ「…ッ⁉」