やじろべい

わたしは、張り出されたクラス分けを一生懸命に自分の名前を探してた。

思いのほか早く見つかった。

1組
奥村祐佳

『1組かぁ~』
と独り言を言ったら隣りで

『ゅかと同じクラスだっ!』
とハイテンションで言ってきたのは
同じバスケ部の
山村咲だった。

『あっ!まじだ。楽しくなりそうだなぁ~』
『ねぇ、ゅか。早く教室行こっ』

教室は意外と盛り上がってた。
ゅかと咲の間に
福村富香がいた。
ゅかと咲はいつも、富香を挟んで喋ってた。