午後の授業が始まる5分前になった。
ミキは先生から頼まれた事をする。
『みんな聞いて下さ~い!!今日の理科は外でやるので、国旗の近くに用具を持って集合して下さいね。』
クラスはミキの言葉に素直に動く。
ミキは教室の施錠をするため一番最後に教室を出た。
理科の授業が始まる。
高菜先生は、太陽についてを教えた。
ミキは先生の話に集中している。しかし頭のなかは違った。
そんなミキの姿に悩むナナコ。
ナナコはどうしたらいいか分からなかった。
聞いたところで、ミキが答えてくれるのだろうか。
ミキが本音を話してくれるだろうか。だが、ナナコの中でミキの存在は大きく考えていてもキリがないと思った。
行動しなければ!!いつも相談にのってくれるミキはいつもいち早くナナコの側に来ては話を聞いてくれた。
今度は私がミキの相談にのらなくちゃ!!
午後の授業が終わると、ナナコはミキの元に行った。
『ミキッ!!!』
『ん?どうした?』
『いや、別にね。ただ何かミキの様子がいつもと違うような気がしてさ。ほら私達って小学校からの付き合いじゃない?だから気になってさ』
ミキは驚いた。ナナコに気付かれていた事に。
ただ、反面嬉しさもあった。ナナコだけは打ち明けてもいいと思っていたからだ。
けど、最初の一言を一文字目を言うことが出来ない。
頭の中では、ナナコに話してもいい打ち明けてもいいと思っているはずなのに身体が、口がなかなか開けずにいた。
そんな姿のミキを見てナナコは
『ミキ?無理しなくていいよ。話せるときに話してね。』
今の状態のミキにこうゆう言葉しかかけれない自分を情けなく思った。
しかしミキは
『ナナコ・・・ありがと。いつか話すから。』
親友を思うあまり、お互いがお互いを励まし合った。
ミキもナナコもこれでいいと思った。