とある公立高校に通う伊原ミキは、クラスの学級委員を毎日こなしている。クラスの中でミキを嫌う子は誰もいない。先生達のミキに対しての信頼は厚く、もちろん友人達の信頼や後輩達の信頼も厚い。ミキが何故そんなに信頼されてるのかというとミキの性格だ。ミキは天真爛漫でいつも笑顔を絶やさない。親友でさえもミキの泣き顔を見たことがないのだ。マイナスオーラも出ず、いつも前向きに考えている。だから慕われていた。
そんなミキだが、ミキ自身はまだ物足りない気分でいた。
周りから慕われているミキだが、いつも聞かれる事。
【ミキの彼氏はどんな人?】や、
【伊原さんの彼氏になるのはもったいないな。】
ミキにとっては慣れた事だが、最近になっては言われる度に傷付いている自分が嫌でたまらなかった。
(私だって彼氏がほしい。どうして私の気持ちに誰もきずいてくれないの。)
そんな事を思いながら毎日を送っている自分や、仮面を被っている自分が苦しかった。親友にも見せた事ない悩んでいる自分の姿を見せるのが辛いと思っていた。
家族は、そんなミキを見てどう声をかけてあげればいいか分からなかった。
ただ一人を除いて。
ミキの兄嫁だった。ミキにとって初めてできたお姉ちゃん。
兄嫁はアヤミ。アヤミにとってもミキは特別な存在だった。
アヤミは三兄弟の末っ子なので弟や妹がほしかった。しかも兄しかいなくて女は自分だけなので、ミキの兄ユウキに妹がいると知った時すぐにでも仲良くなりたいと思っていた。ユウキと夫婦になりユウキの家族と一緒に住む事を強く望んだアヤミ。ユウキはアヤミの気持ちを知っていたので、すぐにミキを紹介した。
だけどミキは姉が出来た喜びとは逆に、ミキ自身の悩みでそれどころじゃなかった。今の自分でお姉ちゃんに会っても、素直になれないと思った。
会っていきなり相談にのってと言うのが、恥ずかしくてできなかった。
そんなミキだが、ミキ自身はまだ物足りない気分でいた。
周りから慕われているミキだが、いつも聞かれる事。
【ミキの彼氏はどんな人?】や、
【伊原さんの彼氏になるのはもったいないな。】
ミキにとっては慣れた事だが、最近になっては言われる度に傷付いている自分が嫌でたまらなかった。
(私だって彼氏がほしい。どうして私の気持ちに誰もきずいてくれないの。)
そんな事を思いながら毎日を送っている自分や、仮面を被っている自分が苦しかった。親友にも見せた事ない悩んでいる自分の姿を見せるのが辛いと思っていた。
家族は、そんなミキを見てどう声をかけてあげればいいか分からなかった。
ただ一人を除いて。
ミキの兄嫁だった。ミキにとって初めてできたお姉ちゃん。
兄嫁はアヤミ。アヤミにとってもミキは特別な存在だった。
アヤミは三兄弟の末っ子なので弟や妹がほしかった。しかも兄しかいなくて女は自分だけなので、ミキの兄ユウキに妹がいると知った時すぐにでも仲良くなりたいと思っていた。ユウキと夫婦になりユウキの家族と一緒に住む事を強く望んだアヤミ。ユウキはアヤミの気持ちを知っていたので、すぐにミキを紹介した。
だけどミキは姉が出来た喜びとは逆に、ミキ自身の悩みでそれどころじゃなかった。今の自分でお姉ちゃんに会っても、素直になれないと思った。
会っていきなり相談にのってと言うのが、恥ずかしくてできなかった。

