「悪い!!便所行ってたら遅れたッ!」


息を切らして話す新堂くんを見てびっくりした…



そしてさっきまでひどい勘違いをしてしまっていたことがとても申し訳なかった…


「別に…大丈夫だよ…?」


「ホントに?良かったぁー!怒ってたらどうしようかと思った(笑)」


そう言って、ニカっと可愛く笑う新堂くんを見てると、不思議と『嫌い!』て気持ちが出なかった。


「そんなことないよッ!」


(勝手に勘違いはしちゃったけど…)


私がそういうと、新堂くんはまた、「よかった」と笑って

「掃除するかッ」
と意気込んで言った。


この人は普通の不良と違うのかな…?


そう思って新堂くんを見てると、「んっ」と言って、ほうきを取ってくれた。