「なぁ、リウ?オレを頼れよ...」
そう言うとリウはサッと手で涙を拭い
オレから離れた。
「今日のことは忘れて。なにもしなくていいから。」
そして後ろを向いて歩き始めた。
「待てよ。」
止まらない足。
オレのイライラも限界だった。
「待てって言ってんだろ?何があったのか話せって。心配してんのわかんねえの?オレ言ったじゃん。リウのこと好きだって。リウが何もいわねえから何もわかんねぇじゃん。オレの知ってるリウはそんなんじゃなかった。誰にでも優しくて、笑顔が絶えなくて、愛想よくって...リウの過去が知りたい。」
「誰にも話せないことだってあるでしょ。幼馴染だからってそんなの関係ないし、好きとか言われてもアタシは知らない。昔と今は違うの。わかるでしょ?だからほっといて。」
何も言えない...
リウは帰った。
一人になってどれくらいたっただろう。
好きなやつにあんなこと言われて
傷つかないなんてありえねぇよな..

