この本の処理を
わたしに押し付けた訳だ。




「芽衣のばか」


そう呟いた時、頭上から
視線を感じた。


まさか、芽衣…?!

だとしたらさっきの呟き聞いてた!?

上を向きたくない…

いいや、


向かない!!!



その時、
上から、


「ハァ…」

とため息。

絶対芽衣だ!!!

もう嫌だーーー
すると
頭の中にさっきの本の
“奇跡”
という言葉が
浮かんだ。

もうこうなると
“奇跡”
とかに頼るしかない。

なんせ芽衣がキレたら
すごく怖い。

笑顔で怒るところが怖い。

おねがい!!
芽衣じゃありませんように!