*真面目くんとの秘密の恋*

「で?
何をしようとしてたんですか?」

今の私には恐怖しかなかった。

「はやく言って下さい。
僕も暇じゃないんですよ」

私は田中くんを睨んだ。

「それで僕に勝ったつもりですか?
笑わせないで下さいよ」

もう嫌。

と、その時。

キーンコーン…

チャイムがなった。

「チッ…」

田中くんは小さく
舌打ちしたあと、

「明日も
ここに来てくださいね?」

と言って
どこかへ行った。