† 翌日 †


病室に行くと未来の目が死んでた



「未来ー?来たで♪」


未来の目に光はなかった

真っ暗な目


「未来、声の事か…?」

駿がそう聞くけど未来はピクリとも動かない


「看護師さん未来どしたん?」

部屋に入ってきた看護師に郁哉が聞いた


「昨日…大分魘されてたみたいで…
朝起きてからずっとあの調子なんです」


「未来、音楽プレイヤー、充電してきたぞ?」

駿が未来に音楽プレイヤーを渡す


未来はフルフルと頭を左右する


「…過去の事は考えるな」


「そやで」

駿と郁哉が言う


『昔、親戚にも里親にも生きてる価値ないって言われた。声出なくなったんじゃ本当、そう言われても仕方ないよね』

綺麗な文字で書かれた


これには駿も黙ってしまった