「ないけど…

未来こそ大丈夫なんか?」

郁哉君が言った


『私は大丈夫』

そう紙に書いて作り笑顔を見せる


「未来、無理して笑うな。
声出なくてしんどいんだろ?
過去の事、苦しいんだろ?」

駿が見透かすように言った


『大丈夫だよ』

とにかくそう書く


医師が再び入ってきて検査を受けた


部屋に戻ると三人に

「どうだった?」と聴かれた


『まだ結果出てない』

紙に書いて見せる


「そっか…。」


「未来…ごめん…俺のせいで…」

春樹君がそう言った


『春樹君のせいじゃない。』

口で言えない事が残念だけど、みんなには心配かけらんない