Tシャツに短パンというラフな格好でリビングへ下りた


「へぇ…反抗しないで来るとか珍しいじゃん」


「………」


「じゃ、出掛けるか♪」


桜井君が私の手首を掴んで家を出た。

鍵は当たり前だけど閉めたよ


お金は適当に持ってきたし大丈夫だよね?


「で、どこ行くの?」


「んー…。
じゃ、ホテル、行く?「わけない」だよな…」


当たり前だと思う。


「ま、とにかく着いてこい。」


手首掴まれてるんだから着いていくもなにも、強制連行ですよ。


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ーー…



「映画館って…意外とベタだね」


「ウッセェ。」


連れてこられたのは映画館。

何故か、あまり人が居ない


「…なんでこんなに人少ないの?」


このショッピングセンター、人気で人がゴミみたいに集まるのに…