ギィ…


屋上の錆びた扉の開く音がした

そこを見ると神谷が居た


「こんな所居た…」


「先公に伝言でも頼まれた?」

神谷がコクリと頷く


「明日転入生来るから、HRに遅刻したりサボったりしないで下さい。」


マジか…。

ダリ…。


「転入生、男?女?」

俺が聞くと


「知らない。」

人嫌いでも質問には答えてくれんだ…。


神谷は屋上に入ってきてベンチに座った


「未来もサボり?」

神谷が頷く


「え?神谷って授業サボったりすんの?」


「結構頻繁にサボってるぞ?
裏庭か此処で。」


「桜井君の猫、今日なんで居ないの?」


「あ、外出すの忘れてた…」

家帰ったら引っ掻かれるな…。


神谷は少しシュンとしてる

可愛…っ