「ハァ~…。逃げ切るつもりだったのにな~…」





 あたしの呟きは誰もいないこの部屋にむなしく響くのみ。











 あたしと圭くんが付き合いだして、早三か月が経とうとしていた。





 いろいろなことがあったのだけど、とりあえずの問題も片付いたりして、あたしたちのお付き合いも順調…と言いたいところだけど、実はあたしには悩みがある。


 そのこともあって、明日の圭くんからの誘いを断ろうとしていたのだけど―――…。





 ますますピンチに陥ってしまった!





 どうしよう…。


 あの言い方だと、きっと行先は圭くんのアパートだ。


 そしたら―――…





 ―――――!!!!!





 自分の中での想像に、あたしの頭の中がボンッと燃える。


「ダメダメダメ! 

まだ、早すぎる~~~!!!」





 頭を抱えて、ベッドの上で身悶えるけど、一瞬浮かんだ想像は簡単には消えてくれない。