「さてと……」
俺はジャケットのポケットから携帯を取り出すと、操作してから茅乃の前に突きつける。
「これは、どういうことかな~?
ちゃんと、意味を説明してくれるんだよな?」
「へっ!?
いや…、これは言葉のあやと言いますか、なんと言いますか…」
「ぁあ!?」
すごむ俺に、茅乃はびくりと肩を震わすが、突然キッと俺のことを睨んできた。
「だって!
悪いのはそもそも圭くんでしょっ!?
こんなところに、こんな風にっ!」
茅乃は首元まで隠れている服の首の辺りに手をかけ、引き下ろす。
すると見えたのは、俺が昨日付けたキスマーク。
「だからって、これはないだろ?
昨日ならまだしも、なんで時間差でこれなんだ?」
メール画面を見ながら、俺はハァと息を吐く。
メールの画面には、『圭くんの馬鹿! 意地悪! 鬼畜! 大嫌い!!』の四点セットの悪口。
おまけに、このメールを受信した時っていうのは、俺があゆに告白されてた時だったから、かなり精神的にきた。
おまけに―――…
「俺、謝ったよな? 一応…」


