「その反抗的な態度、じっくりと矯正してやらないとな…」 フフフフフ…と悪魔のような低い声で笑うと、奴は今日の授業は終わりとばかりに片付け始める。 「け、圭くん…?」 救いを求めるように奴の名前を呼ぶが、圭くんは最後通告のように、 「明日、十時に迎えにくる」 と一言だけ告げると、帰って行った。 パタンと閉まった部屋のドアを見てから、あたしはがっくりと肩を落とす。