「元々愛想がない奴が、無駄に愛想を振りまこうとすると、失敗することが多いからな。親切な俺からの忠告だ。有難く受け取ってろ」
「なっ! 何よ、それ! 全然、有難くなんてないんだから!」
何か深~い理由でもあるのかと思えば、そんな理由かいっ!?
「まあ、安心しろよ。俺は、お前で十分満足してるから。誰の手にも染まっていないお前を自分仕様に仕込めるしな」
にやりと笑う圭くんに、反対にあたしはゾクッとした。
「し、仕込めるって、何!? 一体、あたしに何する気っ!?」
嫌な気配を感じて、思わず自分の体を自分で抱きしめる。
「それは、そりゃ、あ~んなことや、こ~んなこと……だよ」
「ひぃっ!」
圭くんの目つきがとっても怖いっ!!!
「俺も、お前に合わせてすっげぇ我慢してるし。その我慢が長ければ長いほど、爆発する威力ってすごいのかもな~…」
お願い!
遠くを見る目で、そんなことを言わないで!
すっごく怖いから!!
これは、早く圭くんと一夜を過ごす覚悟を決めないといけないかもしれない。
でないと、恋愛経験0のあたしには、厳しいことが待っているかもしれない。
「・・・がんばります・・」
『何を』ということをあえて付けなかったのだけど、圭くんにはそれが指すことが何かがわかっているのか、にやりと笑った。


