圭くんが言っている意味がさっぱりわからなくて、あたしは首を傾げる。
そんなあたしを横目で一瞥した後、圭くんはハァ…と盛大にため息を吐く。
「無自覚鈍感女の方が心配に決まってんだろ」
無自覚鈍感女?
「もしかして、それってあたしのこと言ってる?」
「お前以外に誰がいんだよ」
「な、なによ! あたしは全然無自覚でも鈍感でもないんだからね!!」
「今までのお前の言動から見て、そう言いきられても『そうだな』とは言ってやれねぇ。それどころか、自分で気づいてない時点でやばいだろ」
フッと鼻で笑われた。ムカつく~~~!!!
「大体ね、あたしのどこが無自覚だって言うわけ? 鈍感なのが何に鈍感なのかもさっぱりわからないんだけど!」
「――だから、わかってないところがすでに無自覚鈍感と言われても仕方がないことだろ?」
「うっ…」
そうは言われても、あたしには圭くんがどうしてあたしのことを無自覚だとか鈍感だとか言うのかがわからない。
「あのさ…。お前、自分でも言ってただろ?『クールビューティー』なんてあだ名を付けられている時点で気づけよ。自分が周りにどんな風に見られてるのかって」
・・・・・??
どんなって――…
「愛想がないからでしょ? どうして『ビューティー』って言葉が後に付いたのかはよくわからないけど、語呂としてよかったからじゃない?」
「・・・まじかよ」
ちょうど信号が赤になり、止まった拍子に圭くんは盛大なため息を吐いたかと思うと、ハンドルに手をかけ凭れるような形で項垂れた。
ん?ん?
何、その反応。


