うっ……。
ここで下手に誤魔化そうとしても、圭くんに通用しないことはよくわかっている。
だから、一瞬誤魔化そうとした考えはあっさりと捨てて、あたしは正直に話した。
「もしかしたら、あたしと圭くんってすぐに別れると思われてんのかな?って」
運転中の圭くんは、前を見たまま眉を顰めた。
「俺的には、どこからそんな考えが浮かんできたのか、お前の思考がさっぱりわかんねぇんだけど」
「だって、みんな驚いてたよ。あたしの存在に」
「そりゃ驚くだろ。俺、大学に入ってから彼女が出来たの、お前が初めてだし。ちゃんとした付き合いとかしたこともない俺に彼女ができたことに驚いてたんじゃねぇの」
どうして、こうも堂々とした口調で狼狽えることもなく言えるんだろう?
それって、自分が今まで適当な付き合いしかしたことがないと言ってるも同じことなのに。
いや…。
もしかして、そのことを知っているあたしには、今更取り繕っても仕方がないと思ってのことなのかも。
ハァ…と一つため息を吐いてから、あたしは自分の心の奥底に燻り続けていることを戸惑いながらも、圭くんにぽつりと話した。
「あのさ…。圭…くんは、恥ずかしくないの?」
「ああ? 何が?」
前々から思ってはいたこと。
だけど、今日、圭くんがあの研究室にいた女の人に告白された事実と、あの女性の大人っぽい綺麗さを見て、その思い…というか、心配は大きくなった。
「あたしみたいな高校生を、彼女にして」


