一体、圭くんは何を考えて、あたしをここに?
そもそも、会話なんてない食事は全く味気なかったし、あんなんじゃ、わざわざ来てくれなくてもよかったのに。
それに――…
ここに連れてこられたということは、圭くんはまだ大学で何かしなくちゃいけないんだ。
そんなところに連れてこられたって、どうせ、放置されているだけに違いないのに……。
おまけに、こんなあたしにとっては全く知らない場所に連れてこられて、放置されるなんて、苦痛でしかないよ……
ハッ!!
ま、まさか、圭くんはそれが狙い!?
あたしが変なメールを送ったから、その仕返しとばかりに………
「圭くんの鬼畜!!」
「っ!? ・・・ぁあ!?」
前を歩いていた圭くんは、急に立ち止まると、不機嫌なオーラを身にまとったまま、振り返ってくる。
その恐ろしさに、ちょっと身構えるものの、あたしは自分の心をなだめながら、圭くんをキッと睨む。
「おい、茅乃。誰が、鬼畜だって?」
「も、もちろん、圭くんだよ! 圭くん以外の誰がいるって言うのよ!」
「俺は、お前のその思考回路が全くわからないんだが……。何がどうなって、いきなり『鬼畜』なんて、言葉が出てきたんだ?」
「だって~…。圭くん、仕返しのために、あたしをここに連れてきたんでしょ?」
「仕返し?」
「あの、変なメール……。でも、あれだって、あたしにとっては精一杯考えてのメールだったんだもん! 仕方ないじゃん。あたしの女子力、すっごい低いんだから! それなのに、送るつもりなんてなかったのに、勝手にママにメール送られちゃうし…」
「ちょ、ちょっと待て、茅乃」
「へ?」
「いろいろと突っ込みたいところはあるが…、お前、やっぱりあのメール俺に対して送って来てたんじゃないか。おじさんに送ってたんじゃなかったのか?」
はっ!!


