*
「あ、あの~…、圭くん?」
「ぁあ? なんだよ」
「なんだよって、それを聞きたいのはこっちなんですけど……。ここって、あたしの記憶が正しければ、圭くんが通っている大学じゃなかった?」
「そうだけど? それがどうした?」
ど、どうしたじゃない!!
「なんで、あたし、ここに連れてこられてるの!? ご飯食べて、それで終わりとかじゃないの!?」
「はあ? んなわけねぇだろ。それに、俺、今、すっげぇ忙しいって言わなかったか?」
―――た、確かに、忙しいとは言っていた。
言っていたよ?
言ってたけど、それがどうしてあたしが大学に来るということになるわけ!?
大体、部外者のあたしが大学に入ったりしていいわけ!?
「おいっ! つまんねぇことごちゃごちゃ言ってないで、さっさと来い」
腕を振り、『こっちへ来い』とばかりの意思表示をしてくる圭くん。
仕方なく、圭くんの後を追いかけるけど、あたしには未だに何が何だかさっぱり。
どうして、あたしは大学に連れてこられたわけ?
頭の中には?マークが飛び交っているものの、前を歩く圭くんからは、忙しさのせいなのか、ピリピリしたオーラが出ていて、むやみには話しかけてくるなって感じ。
だから、わからないままだったけど、あたしは圭くんの後を付いて行った。
大体、ご飯をファミレスに食べに行った時も、圭くんはレポート用紙の束と分厚い本を前に、それを見てたり、時たま書いたりと、会話なんてものはほとんどなかった。


