子供+大人=恋?の方程式(応用編)







     *











 携帯のバイブが鳴り響く中、あたしは大きくため息を吐きながらも、携帯に出る。


「――はい…」


『もうすぐ着く。家の前に出て待ってろ。あ、それと、おばさんには正直に話して出て来いよ。下手に嘘とか吐かなくてもいいから』


「う、うん…」





 元々嘘を吐く気なんてなかった。


 第一、ママのことだもん。


 この時間に出かけるとしても、その相手が圭くんだとわかれば、止めるどころか喜んで送り出しそう。


 だって、この前はお泊りを斡旋してくれたぐらいだし……





 携帯を切り、事前に用意していた鞄を手に取り、階段を降りる。


 そして、リビングのドアを開けて覗いた。


「ママ…」





 ママはすでに晩御飯の用意を終えていたのか、鼻歌を歌いながら、お箸を並べたり用意をしていた。


 なんだか、その姿を見ると、せっかくご飯の用意をしてくれているのに出かけることが申し訳なく思う。


「ん? あれ、茅乃、どうしたの? いきなり、お出かけするような格好して……」


「あ、うん、実は…、今から圭くんが迎えに来るの。だから、今から出かけるんだけど――…」





 あたしは、チラリとママが用意してくれている食卓へと視線を向ける。


 そんなあたしの視線に気づいたのか、ママも食卓へと視線を向けた後、「あぁ~…」と言いながらも、にっこりと笑ってきた。