『お、お前…! まさか、コウに送るつもりだったとか…』
「はい!? なぜ、そこでコウさんが出てくるの!?」
コウさんとは、圭くんのお友達の一人で、実は…、少しだけあたしも惹かれていた過去があったりなかったり?という関係。
もしかしたら、それがあるから圭くんはあたしがコウさんにメールを送ったと思ったのかもしれないけど………
「違います!」
『じゃあ、コウじゃないなら、誰に送るつもりだったんだよ』
えぇ~…、そこでまだ食いつくの~?
あたし的には、かなりスルーして欲しいんですけど……
「え…と……、パパ?」
どうやら、誰に送ったか言わないと許してくれそうもないから、当たり障りのない相手を上げて誤魔化す。
だけど、圭くんは明らかに疑っているような声で、『ふ~ん…』と呟く。
電話越しなのに、あたしの背中には冷や汗が………
『お前…』
「はい……」
『自分の父親に、あんな固いメール送るんだ。明らかに社内業務のようなメールだったぞ』
「え? あ、う、うん……」
社内業務のようなメールって――…。
あたし、これでもかなり考えてメール作成したんですけど――…
圭くんに送るメールだったのに、本人からダメだしのようなものをくらい、へこんだ。


