見ると、そこには予想していたとおり、圭くんの名前が……。
これで、無視なんてしたら、確実にやばいよね…。
だけど、出ようにも出たら出たらで怖い。
だけど、避けてたことがわかれば、それはそれで怖い。
ええいっ!
どっちみち怖いのなら、もう、取っちゃえ!!
「はいっ!!!」
意気込んだあたしは、思いのほか大きな声が出て、自分でもびっくりした。
『・・・・・お前、何を張り切ってんの?』
「え・・・? は、張り切ってなんてないよ!」
『ふ~ん』
『ふ~ん』って?
『ふ~ん』って、何!?
あのメールと、さっきの無視したことの後ろめたさから、微かなことにも敏感に反応してしまう。
『ところでさ、茅乃。さっき、俺のところに、すっげぇ固いメールが送られてきたんだけど……』
き、きた――――!!!
その質問は絶対にくると思ってた。
わかってたけど、だけど、ど、どうしよう……。
どう答えたらいいのかは全く考えてなかった。
そもそも送るつもりなんてなかったし……。
あ~ん。
ママの馬鹿~~~!!
やっぱり、あたし、ピンチに陥ってるじゃん!
「え、えと…。それは、間違いメールで…」
『はあ? お前、こんな固いメール誰に送るつもりだったんだよ』
自分に送るメールではないと思ってくれたまではよかったけど、まさか追及されるとは――…。
いやいや、普通はこうなると誰に送るつもりだったのかということになるのか………。
「え、えと……」
こ、困ったな~…。
間違いメールと言ってしまった手前、今更、圭くんに送るメールだったとは言いづらい。


