「じゃあ、あたし、部屋に戻るわ…」
ほんの少しの時間しか経っていないのに、精神的にかなり疲労困憊のあたしは、ため息を吐きながら自分の部屋へと戻る。
そのあたしの背中に向かって、ママは追い打ちをかけるように、「うふふ❤圭くんからのメールが待ち遠しいのね」なんてことを言ってくれた。
その逆なんですけど!
思わず反論したくなったけど、その後のママとのやりとりを想像すると、そっちのほうがダメージがでかそうだったので、あたしはママに向かって一睨みするだけで、部屋に戻った。
そして、今―――…
あたしはベッドの上に正座で座り、目の前には携帯を置いていた。
どうしてなんだろう?
自分の携帯なのに、すっごい怖いよ。
妙なオーラを発しているような気がするのはあたしだけ?
一週間ほど、圭くんからのメールや電話だけ繋がらないようにならないかな………。
そんな都合のいい機能が付いているはずもなく、あたしはもう神に願うしかなく、携帯に向かって両手を合わせて願いをかける。
「どうか、圭くんから電話がきませんように、メールが来ませんように、スルーしてくれてますように……」
ブツブツと携帯に向かってお願いをしていると、何に反応したのか携帯がいきなり鳴り出した。
その音に、ベッドの上だったのに、飛び跳ねたあたし。
この音は、電話!
恐る恐る、誰からの着信かと携帯を見ると―――…
「ひいっ!」


