「―――これで、いいのかな?」
不安になり、首を傾げながら、メール文を確認する。
『お疲れ様です。忙しい中、体調など崩していませんか? 忙しくなると、睡眠不足に陥ることがあるけど、きちんと食事と睡眠はとるように。では!』
・・・なんか、すごい固い文章?
これはこれである意味、圭くんの爆笑を誘いそうだ。
消そう!
そう思って、メールを消去するためボタン操作を進めようとしたのだけど―――…
「茅乃~~!!」
下からあたしを呼ぶ、ママの声。
「なに~~!?」
立つこともせずに、声だけで答えるものの、ママは呼ぶだけ呼んで何も言ってこない。
「なんなのよ!」
仕方なくベッドから降りて、あたしは部屋のドアを開ける。
「なに~?」
階段の手すりから身を出すような形で、ママの声にこたえるけど、なぜかママは何も言ってこない。
この場所から、こんなに声を張り上げてるのだから、聞こえてないということはないと思うんだけど―――…。
そもそも、あたしを呼んだのはママのほうなのに………。
呼んだ本人がうんともすんとも言わないって、どういうこと!?
仕方なくあたしは、携帯を持ったまま、一階へと降りていく。
降りていき、リビングのドアを開けると―――…