「そんなに心配しなくても、何もしねぇよ。ただ、からかっただけだろうが…」
「か、からかっただけ!?」
だって、今日こそは覚悟を決めろとか言わなかった?
「なんだよ。お前、まだ無理なんだろう? それとも何か? お前がその気なら、俺はいつでもやってやるけど?」
「い、いえ、大丈夫です!」
「ま、どっちみち、今日はやる気ねぇよ。ゴム用意してないし」
「ゴム~?」
ゴムって、何?
素直に首を傾げていると、圭くんは振り返ってくる。
そして、にやりと笑った。
「避妊具。―――必要だろ?」
『避妊具』という言葉に、カァ~…と顔に熱が集まってくる。
それから、あたしはコクコクと何度も頷いた。
「じゃあ、風呂沸かしてくるから。沸き終ったら、お前、先に入れ」
「う、うん…、あっ!」
立ち上がり、お風呂を沸かしに行こうとしていた圭くんは、あたしの声に「なんだよ」と足を止めて振り返ってきた。
「―――着替え…」
「着替え~? あぁ~…、俺のを貸してやるよ」
「う、うん…」
圭くんの言葉に素直に頷いたものの、あたしの中では“下着は一体どうすればいいんだろう?”という疑問があって………。
だけど、圭くんにそれを言うわけにはいかなくて―――…


