圭くんの手を止めたい。
だけど、あたしの手は今拘束されている状態で………
「や、やぁ……」
「嫌と言いながら、体は素直に反応しているみたいだけど? おまけにその顔……。とても嫌がっている顔に見えないけど―――…」
自分がどんな顔をしているのはわからない。
だけど、圭くんにそんな風に言われて、あたしは恥ずかしさから顔を必死に圭くんから背ける。
「茅乃・・・」
逸らした顔の顎に手をかけられ、強引に圭くんの方へと向けられる。
そして、視線が合ったかと思うと、圭くんのキスに襲われる。
「・・・んっ、・・ん・・・」
深く舌を絡ませてのキスは、甘い痺れをあたしの脳髄へと染み渡らせる。
ふと圭くんがやっとキスから解放してくれたかと思うと、色っぽい笑みを浮かべた。
「―――キスは上手くなったよな・・・。俺の調教のおかげ?」
「う、うるさいっ!」
思わず反論してしまったら、ジロリと圭くんに睨まれる。
「そんな反抗的な態度を取っていいと思ってるのか?」
条件反射で「思ってません!」って言ってしまいそうになるけど、なんとかそれを抑え込んで、あたしは顔を逸らすことで、圭くんに反抗している態度を示した。
「ほ~う」
その一言に、すべてが集約されている気がしてしまうのは、あたしの気のせい?
いや、絶対に気のせいなんかじゃない。
だって、顔を背けてて圭くんを見てないけど、冷たいオーラがひしひしとあたしに向けられているのが身に染みてわかるもん。


