必死の抵抗で圭くんの胸を叩くあたし。
だけど圭くんは、そんなあたしの手を掴んで片手で纏め上げる。
そんな纏め上げたあたしの手をあたしの頭上へと移動させる。
「へ~…、なんか囚われているって感じで、エロいな」
「へ、変態! エッチ!」
「変態で結構。エッチってのは、褒め言葉として受け取っておくよ」
なっ!?
エッチって言われたことのどこが褒め言葉に取れるの!?
全く持って、理解不能。
何か言い返してやろうと思うものの、言葉が出てこなくて口をパクパクと動かしていると、そんなあたしのことをなぜかジ~ッと見下ろす圭くん。
そのことが、なぜか不可解で首を傾げる。
だけど、すぐに圭くんはあたしから視線を逸らしたかと思うと、あたしの手を掴んだままベッドの下へと腕を伸ばす。
その時に一緒にあたしも引き寄せられるような形でベッドの端へと体を捻らせる。
―――一体、何を?
疑問に思っていると、ベッドの下から圭くんはタオルを取り出した。
どうやら、ベッドの下に収納ケースがあるらしい。
タオルって―――…、お風呂に入るから?
そんなことを考えていたあたしだけど、タオルを持った状態であたしを見ながら、にやりと笑う圭くんの笑みを見て、なんとなく嫌な予感がしてきた。
「け、圭くん?」
なんとなく名前を呼んでみるものの、それに答える声はなく、代わりに圭くんはあたしを掴んでいた腕になぜかタオルを巻き始めた。
―――ん?
一体、何を?


