「な、なによ!」
「いや~…、茅乃は素直だな~と思って」
「はあ!?」
なんだ、それ。
嫌味か?
嫌味なのか?
「俺が言ったことに、一つ一つ反応してくれてさ。だけど、これは本当。お前が俺に抱かれれば、そんなことなんて考えなくてもいいと思うぞ」
「その根拠は?」
間髪入れずに聞き返すと、圭くんは驚いたように目を開けたかと思うと、ニッと笑う。
「お前の体に俺を刻み付けるから」
「・・・・・。それって、答えになってるの?」
どう考えても、答えになってるとは思えないんだけど―――…
「つべこべ言わずに、お前は俺のものになれ」
「ちょっ! まっ・・」
「待たない。どうせ心づもりなんて、お前のことだ、いつまで経ってもできないだろう? それなら、いつだって同じだ」
まるで、あたしの心の中を見透かしたような圭くんの的を得た言い分に、あたしは反論することさえできなかった。
「・・・・・ち、違・・・えっ?」
なんとか否定しないとと思い、口を開いたものの、すぐさま自分の体が反転する。
「・・・え・・?」
「え?じゃない」
そう言うと、圭くんはあたしにキスをしてきた。
それも、軽いキスなんかじゃなく濃厚なキス。所謂、ディープキスというものだ。
「んっ・・・、んんっ!・・」
とにかく、流れに飲まれてはいけない。
飲まれちゃったら、きっと、なし崩し的に事は進んでしまう。


