キス一つにしても、圭くんが与えてくる快感に飲まれるたびに、『圭くんは、このキスをどれだけの人と交わしたんだろう…』なんて、小さいことを思ってしまう。
キスをするたびに、圭くんがあたしを求めてくるたびに、あたしは、圭くんの後ろに女性を見てしまうの………。
こんなことで悩んでいたり気にするのは、あたしが子供だからかな?もっと、大人になれば、そんなことをいちいち気にしたりしないのかな?
「圭くんの彼女はあたしなのに、何を昔の女の人のことを気にしてるのよ………」
自分を叱責する意味でも、ボソッと呟いた一言。
「そんなこと気にしてたのか・・・」
思いも寄らないところからの声に、あたしはびっくりしながらも、声の方を見た。
そこには、腕を組みながらもニヤニヤとなぜか笑みを浮かべている圭くんの姿が………
「な、なんで!? コ、コンビニは!?」
「もちろん、行ってきたけど?」
圭くんは袋を上げて、あたしに買いに行ってきたことをアピールするように見せつける。
「早すぎない!? っていうか、帰ってきた物音とか全然しなかったんだけど!?」
「コンビニはすぐそこだったから。後、物音がしなかったのは、調子悪そうにしていたお前のことを気遣って、わざと物音立てずに入って来たんだろう?」
「あ・・・、そうですか・・・」
ジロリと一睨みされ、あたしはツ~…と圭くんから視線を逸らし、俯く。
すると圭くんは、先ほどの物音一つ立ててなかった時とは反対に、ドスドスと歩いて来るとベッドが激しく軋むほどに激しく、ベッドに腰掛けた。
その行動に、思わずあたしはビクリと反応する。
な、なんか怒ってる・・・?


