「な~んてな!」
「ちょ、ちょっと! やぁ…!」
舌をぺろりと出すと、圭くんは強引にブラウスの中に手を入れると下着越しにあたしの胸の膨らみに手を乗せた。
下着越しだというのに、圭くんの手が下着から出ている肌に直に触れる感触に、頭の中に電気が流れたようなショックが起きる。
「や、や…、ちょ、ちょっと待って!」
体中に電気が走るような感覚に、なんとか耐えながらあたしは抵抗をする。
だけど、そんなたえながらの抵抗なんて、全くの無意味。
その間にも、胸を触る手とは別の手が、スカートの中へと足を這い上がってくるようにして触れてくる。
上からも下からもの攻撃に、自分がどう対処したらいいのかもわからない。
それとは別に、頭の中には靄がかかってくるような不思議な感覚に、考えさえも鈍ってくる。
「・・・あ、・・やっ・・」
何?
今のこの自分の声!?
自分でありながら、自分でないようなイヤらしい声に、あたしは自分で自分がわからなくなってくる。
そんなあたしに、クスッと笑う声が聞こえる。
あたしはそっとその声へと視線を向けると、あたしを見下ろしながら余裕の笑みを浮かべている圭くんの姿があった。
「すげぇ、エロい声……。お前、感じてんだろ?」
そんなこと自分でもわかってる。
だけど、あえて相手に指摘されると、わかってはいても恥ずかしさは増すもの。
そして、すでに声を出してしまっているというのに、あたしは「ち、ちがうもん!」と、否定をしてしまう。
そんな否定など、無駄でしかないのに………。
そして、そんな否定を圭くんがスルーしてくれるわけもなく………


