ん? 杏花、遅いな……。


まさか、風呂で寝てるんじゃ!?


俺は中々出て来ない杏花の様子を見に浴室へ。


カッ………チャッ……。


俺は何故かそ~~~っとドアを開けた。


すると、杏花は鏡の前で何やら髪を触っている。


何………してんだ?


俺はドアを開けた状態で入口で眺めていると、


「ん~~、コレくらい?う~ん、こんな感じ?」


何やら両手で髪を持ち上げ、耳の辺りで二つ折りにするみたいに…。


?????


髪の長さを試してるのか?


何故か、杏花はショートヘアーをイメージしてる様子。


「杏花、髪切るのか?」


「えっ!?あっ……要」


杏花が俺に気付き振り返る。


「イメージチェンジか?」


「えっ?………」


杏花は何だか浮かない顔。


ん?切りたいんじゃないのか?