「沢山の種類が見たいのか?」
「うん!!」
「じゃあ、あそこに行こう」
「あそこ?」
俺は不思議そうな表情の杏花の手を握り、歩き出した。
着いた先は“スーパーマーッケット”
小綺麗なショップばかり見歩いた杏花は“スーパーマーケット”に大興奮。
フッ。やっぱり、ここに連れて来て正解だな。
杏花は“早く早く”と俺の腕をグイグイ引っ張り…
入口にあるカートを一目散に掴んで…―――――いざ、店内へ。
カラフルな野菜やフルーツにまたもや瞳に星が…。
おいおいっ!!そんなにはしゃぐな…転ぶぞ?
杏花はピョンピョン、キョロキョロ。
挙句の果てには猛ダッシュ!!
俺は商品より杏花に釘づけ。
「ねぇ、要!!コレ何?コレもトマト?」
杏花は商品を手にして…
「ん?あぁ…コレもトマトだよ」
「何て言うの?何に使うの?甘いの?どうしてこんな色?」
やっぱり、料理好きの杏花にとって、ここが1番合ってるみたいだな。
イキイキしてるし、今朝の事なんて…多分忘れてるな。



