俺らはそのマーブル紙専門店へ。
杏花は瞳をキラキラさせて…
結局、レターセットとブックマーカーを購入した。
「気に入って貰えるかしら…?」
「あぁ、杏花が選んだんだから大丈夫だろ」
「なら、いいんだけど…」
杏花がやっとほんの少し笑顔を零した。
今朝からずっと曇り顔だったからな。
杏花が笑顔じゃないと、折角の旅行が台無しだ。
「要、次どこ行く?」
「ん?何か欲しいモノは?」
「う~ん……」
フフッ。急に明るくなったな。
やっぱり、杏花はこうじゃないと!!
「ん~~、ねぇ、コーヒー売ってる?」
「コーヒー?」
「うん。お土産用の少量のじゃ無くて、イタリアの人が飲んでるような…」
「う~ん……それなら…」
俺は考え……。
とある場所を思いついた。



