―――――カチャッ。
ドンッ―――――。
「キャッ!!」
ドアを開けると、杏花が床に。
「!?杏花、何してんだ?ケガはないか?」
「えっ?あっ、うん。……探し物してて…」
「探し物?」
「うん………」
杏花は床を這うようにキョロキョロ床を見回し
「何を失くしたんだ?」
「え?……髪留めなんだけど…」
「髪留め?」
「………うん」
杏花は諦めたのか、立ち上がり。
「ここには無いみたい」
「どんなやつ?」
「茶色くてお花の形してる……コレくらいの…」
杏花は手で10センチくらいの楕円形を作って見せた。
すると、浴室を出て…
リビングのソファ周りをキョロキョロ。



