夕食を済ませ、シャワーも浴び、リビングへ。
先にシャワーを浴びた杏花はソファで寝ていた。
今日は1日中歩いたから、疲れたんだろう。
俺は杏花をそっと抱き上げ、寝室へ向かおうと…。
ん? ん?? ん!!!
杏花からは微かに香りが…。
この……香りって…。
今日買ったあの“ユリの香水”だ!
早速付けたのか?
ホント……可愛い奴だな。
香水を付けて俺をその気にさせるつもりか?
それとも少しでもXmasの日を思い出そうと?
理由が何であれ…ほんのり香るユリの香りが、俺を興奮させているのは事実だな。
薔薇と違って柔らかい感じが杏花に良く合う。
ベッドに下ろし……
熟睡の杏花の首に……
ほんのり紅い華を咲かせて…
「おやすみ……愛しの奥様」
俺は杏花の唇に優しくキスを落とした。



