少し離れたテーブルの2人組がこっちを見てる。
ん?俺らを見てるのか??
俺がじっと見てるから、杏花も振り返り…
「要、知ってる人?」
「いや」
「もしかして…」
「もしかして…って、何?」
杏花は瞬きもせず、2人組を見てる。
ん?何なんだ??
「…………ナンパ」
「は?」
「だって、あの女の人…要を見てるよ?」
「はぁ?見てるって、杏花もいるのにか?」
「そんなの関係ないんじゃない?妹だと思われてるかも…」
「んなことねぇだろ」
杏花はさっきよりも眼つきが鋭く…。
コレって、ヤキモチだよな?
フッ。やっぱ…ヤキモチ妬かれるっていいもんだな。
いつも俺ばっかり妬いてるし。
俺は杏花から2人組の女に目を移した。
すると―――――、



