「要!要!!要!!!」
「そんなに何度も呼ばなくても聞こえてる」
「ねぇ、このジャム何で出来てるの?」
ラベルを見ても分からない様子。
「ん?どれどれ…」
ビンのラベルを確認。
「コレはピーチ、こっちはレモン、それからコレはこだわりオレンジだって」
「へぇ~。コレ、全部買ってもいい?」
またもや上目使い&おねだりポーズ。
少し小首を傾げて、胸元で手を握って…
まぁ、お願いされなくても勝手に買うけど…。
「あぁ、いいよ。好きなだけどうぞ」
「わぁ、ありがと!……チュッ」
「んっ!!////////」
杏花は上機嫌で人目も気にせず俺の頬に。
突然の事で思わず固まる。
杏花はそんな俺の事はお構いなしに、ジャムに夢中。
俺が慌てて赤くなった頬に手を当て窓際へ移動すると、
若い男性定員が如何にも“いいねぇ~”というような仕草を。
み、見られた!!
赤くなってる俺……マジでカッコ悪ぃ。



