「さっき、勇気出して頼んでみたの。ダメだった?」
杏花はおねだりするかのように。
「いや、助かる。ありがとな」
「フフッ…」
「何て頼んだんだ?」
俺はソファに座り、杏花を隣りに座らせた。
「えっと…///////」
「ん?」
「Dammi espresso e cappuccino って、言ってみた。違った?」
※エスプレッソとカプチーノを下さい(イタリア語)
「いや……通じる」
「エヘヘッ…」
杏花は満足そうに…。耳が良いんだな。
「頑張ったな?」
俺は優しく杏花の頭を撫でた。
「けどね?その後は何を言ってるのかサッパリで…」
「ん?」
俺はカップに口を付け、杏花に視線を…。
「だから、パニクって…。とりあえず“YES”って答えちゃった」
杏花は照れながら頭を掻いてる。
そんな些細な行動1つに俺の視線は釘づけ。



