程なくして、料理が運ばれてきた。
前菜は魚介のマリネ。
パスタはラディッキオとえびのタリオリーニ。
クリームソースがパスタに良く絡んで、
苦みのあるラディッキオとえびの甘みが美味を奏でていた。
更にローストビーフが絶品で…
付け合せはアーティチョーク。
ワインは軽めにハウスワインをチョイスした。
ピッツアは5種のきのこと生ハムをハーフずつ。
杏花は何度も頷きながら“美味しい”と。
デザートはマチェドニア・ジェラート乗せ。
色鮮やかなフルーツの盛り合わせに、
杏花の瞳から星屑が零れ出す。
「要ぇ~。私、日本に帰る頃には別人になってそう」
「ん?」
「毎日美味しい料理ばかり食べてたら太っちゃう」
「杏花はもう少し太った方がいいって」
「イヤよ!!要にお姫様抱っこして貰えなくなっちゃう」
杏花はプクッと頬を膨らませながらも、
デザートはしっかり平らげた。



