ショップの店員が怪訝な顔つきで杏花を見ている。
……この店はヤバいな
店員が杏花の元へ歩き出した。
ッ!!!マズい!!
俺はすぐさま駆け寄り、店員に謝罪。
「杏花。悪いがショーケースの引き出しを開けたり、棚のモノを勝手に取るな」
「えっ?何で?これ、売り物でしょ?」
「売り物でも勝手に触るのはダメなんだ」
「何で?」
「何でって……イタリアは日本と違うから…」
「えっ、でも……昨日まで何とも無かったよ?」
「ん…――何とも無かったんじゃなくて、何も言われないようにしてただけだ」
「……え?要…が?……あっ!!だから、どこのお店でも店員さんと話してたの?」
「あっ……ん~まぁ……」
俺は苦笑しながら答えると…
「そうとは知らず……ごめんなさい」
「あっ、いや。杏花が謝ることじゃない」
「でも……」
「こういうオシャレな店やデザイン重視の店は特にな」
「………うん、分かった」



