ペロリ


美味しい。だからもっと堪能したくて――。


「腹、減ってたんじゃねぇの?」

「うん」


だから食べてるの。


「あ」


舐めてた指が奪われて、見上げるとニヤリと笑う彼がいた。


「俺、食われるより食う方が好きなんだけど」

「……なら、食べて」


そう言って唇を差し出すと乱暴に食べられて。

ねぇ、あたしを調理して、




美味しく食べて、ね?