涼はあたしの腕を掴んだまま、人があまり来なそうな校舎裏に来た。 「俺と接触しないように早く来たんだろ? そーゆーの反則。」 いつもの、あたしが好きな笑顔で言った。 その笑顔を見たときに、避ける必要はないと気づいた。