ヴァンパイアとあたし





「…なぁ。りんか」




まだ寝起きの涼が小さな声であたしを呼んだ。





あたしが涼の方を向くと、いつもとは違う笑顔を浮かべていた。





何か企んでいるいたずらっ子のような笑顔。