全てが暑さによってゆらゆらと滲む教室内で



さすが大人というべきか
ティーチャ―スズキが、口を開いた。




ものっそだるそーに。






「・・・あ~・・・・山下。
そーいうのは、授業外で勝手にしてくれ・・・」





「あ~・・・はい・・・。」





山下も反抗する気力すらなく素直に頷く。





そして白昼夢の寝言みたいに続けた。








「・・・・補習終わったら
会えないなぁ・・・とか思って。


・・・・花火大会とか、
夏祭りとか・・・色々あんのに、


とか思ってたら、つい・・・。」