山下は相変わらず赤い顔で カシカシと頭を掻いた。 「あ~・・・なんか俺、 白昼夢?見てる気分。 ・・・マヂか、これ。」 たぶんね。 私もちょっと現実感ないから断言しかねるケド。 てか、 ここにいる誰もがそう思っているはずだ。 見かねたスズキが口を挟む。 「あ~・・・じゃあ、夢のついでに アドレスでも交換したらどうだ。 夢なら夢で、現実なら現実で、 知ってて損はないだろ。」