短【夏男子】~熱中しよう・一歩手前~


山下は相変わらず赤い顔で
カシカシと頭を掻いた。






「あ~・・・なんか俺、
白昼夢?見てる気分。



・・・マヂか、これ。」






たぶんね。



私もちょっと現実感ないから断言しかねるケド。





てか、

ここにいる誰もがそう思っているはずだ。








見かねたスズキが口を挟む。







「あ~・・・じゃあ、夢のついでに
アドレスでも交換したらどうだ。

夢なら夢で、現実なら現実で、
知ってて損はないだろ。」